Gospel in Classical

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フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ:交響曲第5番「宗教改革」

2005年4月3日(日本時間)、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が亡くなった。時を移さずかなりの早さで新法王ベネディクト16世が選出された。いずれのニュースもまたたくまに全世界に報道され、カトリック教徒はもとより関係者以外の人々もバチカンに注目...
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ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト:モテット「踊れ、喜べ、幸いな魂よ」(K.165)

バッハやベートーヴェンとならんでクラシック音楽界ではよく知られているモーツァルト。彼の人気にはものすごいものがある。200年前の人物にもかかわらずいまだにその魅力のとりこにされる人は多い。14年前に没後200年をむかえ世界中で再認識がおこな...
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ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:「メサイア」

おおよそ世の中に現存するオラトリオのなかで最高の芸術性と人気を誇る「メサイア」。作曲されてから250年以上もの歳月が過ぎたにもかかわらず、いまだにその魅力は色あせていない。5年前にダブリンにおいて初演さながらの「メサイア」コンサートが催され...
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アルカンジェロ・コレッリ:合奏協奏曲第8番「クリスマス協奏曲」

今年もまたクリスマスの時季である。あの、何歳になっても心ときめく思い、街中がきらびやかに飾りつけされるにぎわい、クリスマスはいまもむかしも変らない独特の風情をもっている。これで、クリスマス・イヴに教会に集い、さらに雪でも降ろうものなら最高の...
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オットリーノ・レスピーギ:交響詩「ローマの祭り」

読者のみなさんはイタリアを旅行したことがおありだろうか? あの、長靴のようなユニークな地形をもつ国、照り輝く太陽と抜けるような青空につつまれた国、そして誰とでもすぐに友だちになる陽気な国民が住む国、初めてイタリアの地を踏んだ日本人の多くがカ...
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グスタフ・マーラー:交響曲第4番 ト長調「大いなる喜びへの讃歌」

もうかれこれ15年ほど前になるだろうか、日本に「マーラーブーム」なるものが到来したことがある。マーラーの交響曲がひっきりなしにコンサートで取り上げられ、マーラーの聴きかたに始まり、マーラーの魅力、演奏の仕方、その生涯など、さまざまな面からマ...
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ピヨートル・イリイチ・チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番「アンダンテ・カンタービレ」

芸術家が他分野の芸術から霊感を受け、自分の作品にそれを反映させるということはよくあること。舞台監督が彫刻作品を鑑賞し、そこからふくらんだイメージを自分の作品に取り入れたり、あるいは詩を読んだ画家がそのテーマをもとに筆を進めるという具合に、一...
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セザール・オーギュスト・フランク:交響的変奏曲

デンマークでドイツ系の両親のもとに生まれ、主にフランスで活躍したフランク。この作曲家の名前を知っている人はそうは多くないはずである。今回初めて知ったという人もいるのだろう。その残した作品の数からして数えるほどしかなく、加えてその曲の内容が、...
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フランツ・シューベルト:幻想曲「さすらい人」

新約聖書のなかに、キリストが語ったたとえ話「放蕩(ほうとう)息子」がある。 二人の兄弟のうちの弟の方が、ある日父親にせがむ、「あなたの財産のうちでわたしがいただく分をください」。自分の分け前を受け取った弟息子はさっそく家を出、遊びに夢中にな...
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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス

宗教曲と名前のつくものの中で、ソロなりコーラスなり人声を使うものは数限りない。そもそも音楽の黎明期から宗教曲は音楽そのものであり、音楽といえばイコール神への讃美であった。教会の一部隊であった楽士の集まりがルネッサンス楽派という一派を作り、そ...