こげよマイケル “Michael” Highwaymen

Gospel in Rock

Michael

子供のころ団体でのバス旅行、旅先でのキャンプファイアー、お楽しみ会で必ず一度や二度は誰もが歌ったことがある外国曲がある。しかし、歌われる時は日本語で原曲の詩とは関係なく歌われることが多い。例えば「♪おとこのひとだけ~、ハレルーヤ」「♪今度は女の人だけ、ハレルーヤ」・・・・・・。今の子供が知っているのかどうかはわからないが「こげよマイケル」である。タイトルはご存知なかったかもしれないが、これもれっきとしたビルボードのNo.1ヒットなのだ。1961年の9月にNo.1となったこの「こげよマイケル」は当時コネチカット州のウェズレイヤン大学の同じ学生寮の新人5人によって結成された「ハイウェイメン」によって歌われた。この歌の原曲は19世紀のトラディショナルフォークでアフリカから奴隷としてジョージア諸島に送られた黒人たちが歌っていた曲である。ジョージア州の交通機関は航路だけで、物資を運ぶ漕ぎ手として黒人が使われた。漕ぎ手の黒人達がこの歌の原曲を歌いながら船を漕いでいたのだと言う。日本流にいえば「♪父ちゃんのためなら、え~んやこら!」「母ちゃんのためなら、え~んやこら!」といったところか。「hallelujah!」は一般的に感嘆の声をあげるときにも使われるが曲として有名なのはヘンデル作曲のオラトリオ「メサイア」であろう。メサイアの第Ⅱ部の最後に歌われるいわゆる「ハレルヤコーラス」はメサイアのなかでも「アーメンコーラス」と並び一番有名な曲である。某紳士服のCMにも使われていたし、それ以外にも喜びの表現のときにもよく使われる。元来はヘブライ語の「ハルルー・ヤーハ」で「主を賛美せよ」。英語のPraise the Lordである。メサイアの「ハレルヤコーラス」は19章6節などから使われているが、ハレルヤそのものは聖書のなかでは詩篇で23回(24回)、ヨハネの黙示録で4回用いられている。創造のみわざ、エジプトからの解放、その他神の民のもろもろの祝福に対し全能の神を讃える愛用の言葉である。ちなみにハレルヤコーラスの歌詞は

Hallelujah, for the Lord God Omnipotent reigneth,
Hallelujah !
The kingdom of this world is become the the Kingdom
of our Lord and of His Christ, and He shall reign
for ever and ever, Hallelujah !
King of Kings, and Lord of Lords, and He shall reign
for ever and ever, Hallelujah !

ハレルヤ、万物の支配者である、我らの神である主は王となられた。ハレルヤ!(黙示録19:6)

この世の国は私たちの主およびそのキリストのものとなった。主は永遠に支配される。
ハレルヤ!(黙示録11:15)

王の王、主の主。主は永遠に支配される。
ハレルヤ!(黙示録19:16)

である。常盤台バプテスト教会では毎年イースター近くになると「メサイア」コンサートを行なっているが2012年も行なわれる予定である。
最後にハイウェイメンのことを簡単に紹介するとこの曲を取り上げたのはハイウェイメンのリーダー格デイブ・フィッシャー(1stテナー、バンジョー)でアレンジも担当していた。大学の棒高飛びのチャンピオンのボビー・バネットが2ndテナーとボンゴ、マラカスを、寮長のスティーブ・トロットが3rdテナーとギター、小児麻痺を患って体が不自由だったスティーブ・バッツ(バス)は大学ラジオのスポーツキャスターもつとめ、バリトンのチャン・ダニエルズは南米の民族音楽チャラゴを弾くという、かなりの芸達者ぞろいであった。元々彼らは地元では人気があったがマネージャーとなる、ケン・グリーングラスを通じてユナイテッド・アーティスツ・レコードと契約し同社の最初の全米NO.1アーティストとなる。しかし、彼らはこの曲のヒットにもかかわらず、継続的には活動せず学業を優先する。卒業後は、役者、大学経営、弁護士、地方検事、MGMレコードに勤務とそれぞれの道を歩んだ。なお、1985年から活動しているカントリーグループの The Highwaymenは別のグループである。


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