ボーン・ディス・ウェイ “Born This Way” Lady Gaga

Born This Way Gospel in Rock

ボーン・ディス・ウェイ (スペシャル・エディション(2CD))ボーン・ディス・ウェイ (スペシャル・エディション(2CD))

久々のGospel in Rock。多くのヒット曲があるLADY GAGAだが、代表曲の”Born This Way“を取り上げる。宗教的に批判されることも多いが、この曲は神を賛美しているGospelだと捉えたい。全体を通して神を賛美している箇所が多い。最初のスピーキングにあるword”capital H-I-M”の意味について今回はとりあげる。

It doesn’t matter if you love him, or capital H-I-M

ここでのcapitalは大文字の意味。つまり不特定のhimとは別のHIMで神を表す。以前「アイ・ウィル・フォロー・ヒム “I Will Follow Him”」の記事に単に「大文字で書かれた“Him” はイエス・キリストのことを表す」と書いた。

辞書であらためてhimを調べると手元にあるジーニアス英和辞典では

[H~]神

とだけ。英英辞典では

・Oxford Advanced Learner’s Dictionary
Him used when refirring to God(神を指すときに使われる)
・ Cobuild English Dictionary
In some religions,Him is used to refer to God(いくつかの宗教では神を指すときに使われる)

との記述。では、なぜHim=神なのか。神の称号に関してはいろいろな考察があるが膨大になるのでHimに通じるところだけを書く。

まず、神といってもそもそもキリスト教およびユダヤ教およびイスラム教などは旧約聖書を経典にしていて、それはヘブライ語で書かれている。「神」を指す言葉は「エール・シャッダイ」「エール・オーラム」「エロへー・オーラーム」・・・と数種類あるのだが、決定的なのは神自ら自分のことをモーセ(預言者でありイスラエルの偉大な民族指導者)にイスラエルの人々に自分(神)のことはこう言いなさいと言われた箇所がある。

出エジプト記:3章14節(新共同訳)
神はモーセに、「わたしはある。私はあるという者だ」 と言われ、また、「イスラエルの人々にこう言うがよい。『わたしはある』という方がわたしをあなたたちに遣わされたのだと。」

英語の聖書で、私の愛用しているNew Century Versionでは

Then God said to Moses, “I AM who I AM.[a] When you go to the people of Israel, tell them, ‘I AM sent me to you.’ “

[a]に関しての注釈もついていて
I . . . I AM The Hebrew words are like the name “Yahweh.” This Hebrew name for God, usually called “LORD,” shows that God always lives and is always with his people.

と記述されている。注釈にあるようにこの”I AM who I AM”が”Yahweh.”のことで、英語では”LORD”と表記される。ジョージ・ハリスンの“My Sweet Lord”のLordがこの”LORD”なのだ。つまり、Lordの元になったものが”I AM who I AM”なのである。

さて、このフレーズが新約聖書に登場する。イエスがユダに裏切られ、兵士たちがイエスを捕まえようとする場面だ。

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(John18:5)ヨハネによる福音書18章5節~6節
(New Century Version)
5 They answered, “Jesus from Nazareth.”
“I am he,” Jesus said. (Judas, the one who turned against Jesus, was standing there with them.) 6 When Jesus said, “I am he,” they moved back and fell to the ground.

(新共同訳)
5 彼らが「ナザレのイエスだ」と答えると、イエスは「わたしである」と言われた。イエスを裏切ろうとしていたユダも彼らと一緒にいた。6 イエスが「わたしである」と言われたとき、彼らは後ずさりして、地に倒れた。

“I am he”と言われただけで兵士たちは後ずさりして倒れてしまったのである。それほどこの言葉が畏れ多いものだということがわかる。このheがHIMにつながるというわけだ。
もちろん、この節でわかるように大文字でなくともheでも主(神)を表すことができるが、単なる代名詞と区別するために一語で書く場合Himと書かれるようになったと思われる。
引用、説明が多くわかりずらくなってしまったかもしれないが、”Born This Way”の最初の部分は

「愛する人が彼であっても「神」であっても構わない。」

となるのである。以下の歌詞と、PVのmanifestoについて一応訳してみるがあくまで参考で。(2ページへ)

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