イーグルス日本公演 Oct.30’2004

Music review

Eagles Japan 2011

2011年3月5日の東京ドームコンサートにも行っていますが、下記は2004年来日時の記事です。2011年も2004年に劣らずよかったです(^^♪

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観たのは、10/30の東京ドーム。開演の1時間前に入場したが客席はまだ6分ほどの入り。指定の席に着いたが、そこは2階席。野球の試合では時々ドームに来ているが2階席は初めて。下から観ていて上の席をみると悪くはないように思っていたが、ステージは遥か彼方。とても肉眼では人を判別することはできない。用意していった特大の双眼鏡を取り出してステージを見てみる。これならなんとかなりそうだ・・・

イーグルスとのつき合いは考えてみると驚いたことに30年にもなってしまう。初めて彼らのことを知ったのはご多分に漏れず「テイク・イット・イージー」から。しかし、そのとき彼らがこんなにビッグになるとは思いもよらなかった。「テイク・イット・イージー」は、もちろん悪くはないが、私の趣味ではなかった。今でもそうだがカントリーはあまり好きでない。その後も彼らはヒットを続けたが、日本での人気は今ひとつだったような気がするし、私自身も特段の関心はなかった。そんな彼らを意識したのが当時人気絶頂のカーペンターズが「ホライズン」のアルバムでカレンが歌った「デスペラード」がイーグルスのカヴァーだと知ったとき。カーペンターズのアルバムのライナーには「カントリー・グループのイーグルスというグループの・・・」と書いてあった。あまりメジャーではなかったのがわかる。この曲の美しさ、詩の良さからイーグルスを見直す気になっていたらそれと前後して彼らの曲がヒットチャートに登場していた。「呪われた夜」である。その曲は当時のヒットしていたロック、ポップスとはすでに一線を画した画期的な曲だった。聴いたこともないベースのうねりとギターのコンビネーション。落ち着いたテンポでありながら人を興奮させるコード進行。完璧なコーラス・・・。カーペンターズに気を取られている間に凄いグループが存在していたのだ。だが、アルバム「呪われた夜」は、タイトル曲を除くと「普通」の曲。彼らの真の才能はまだ完全には発揮されていなかった。翌年彼らの才能は全貌を現した。「ホテル・カリフォルニア」だ。この曲は最初から全力疾走することはなかったが、当時全盛だったラジオのチャート番組で、少しずつ火がつき、気がついた時には手がつけられなくなっていた。何せ普段洋楽を全く聴かない友人たちもこの曲だけは知っていた。アルバムのトータルな出来も素晴らしいの一言。力強さとやさしさが同居した曲の一つ一つが心に残る名曲になっている。特に好きなのは、イーグルスの曲の中で一番ハードな曲の一つである「駆け足の人生」。ツェッペリン、パープルを意識した彼らなりの回答なのだろう。ハードな曲にドンヘンリーの声は少し違和感があるがそれが逆にこの曲をただのハードロックにさせなかった。コーラスも完全に曲に溶け込ませている。このアルバムの後に全世界が注目するなかで発表した「ロング・ラン」は、ヒットしたものの「ホテ・カリ」の評価を超えるには至っていない。しかし、実は私の好みでいうとアルバム的には「ホテ・カリ」よりも上だ。曲は地味な曲ばかりで「駆け足の人生」のような派手な曲は全くないが、非常に聴きやすい。30年近くたって聴いてもやはり私の中での評価は変わらない。・・・

などと思い返していたら、コンサートが始まった。オープニングの曲は「ロング・ラン」。彼らにしてみても重要な曲なのだろう。ステージ上の彼らは、やはり小さい。音量もドームだから仕方がないがロック・コンサートにしては小さい気がした。しかしいつの間にか満員になっていた客席の歓声は年齢層がかなり高いはずなのに、こちらが気後れするような熱狂ぶりだ。ドラムを叩かないで歌っていたドン・ヘンリーのMCに続いて「New Kid In Town」。MCでドン・ヘンリーは“farewell ONE”と「ONE」を強調していたので、これからまだ暫くはツアーを続けるのだと思って安心した。6曲目にはお目当ての「呪われた夜」。レコードと全く変わらないボーカルと演奏。そしてコーラス。双眼鏡で必死に彼らを追いかけてみたが、表情は読み取れない。しかし、余裕が感じられるいい雰囲気だ。会場の音量もこの頃には物凄い大音量になっていた。きっと、PAは年齢層を考えて最初は控えめににしていたのを客席の反応をみて「これなら大丈夫だ」と思ってあげたのだろう。その後は、途中に彼らのソロの曲があったり、ロック・コンサートでは珍しい休憩があったりしながら3時間近くになりアンコール前のラストの曲は一番のお気に入りの「駆け足の人生」。この曲で盛り上がらないわけがない。会場もピークに達した。「凄い、凄い!」この時点では「ホテ・カリ」はやっていなかった。もう9時近くなのでここで帰ってしまう人も結構いたのは残念。構成を考えてのことだと思うが「ホテ・カリ」をアンコールに持って行くのは地方の人とかへの配慮が足りない気がする。まあ、そのときにはそんなことは気にしていなかった。とにかくいつどういう形でアンコールに登場させるかが興味のあるニころだった。それは意外に早くやってきた。アンコールの最初に「ニニ・ロッソ」のような長いトランペット・ソロの後に導かれてあのイントロが始まった。ドン・ヘンリーのドラムを叩きながらたいへんそうに歌うボーカルは往年と全く同じ。途中のはしゃぎぷりが目についたジョー・ウオルッシュのギターはこの曲では落ち着きを取り戻して、ギター職人ぶりを十分に発揮した。1回目のアンコールはこの「ホテ・カリ」1曲で終わり。アンコールはその後2回あったが、オーラスは平井堅に影響されたか「デスペラード」。最後はこの曲でよかった。

長いコンサートは終わったが、イーグルスの低力を魅せつけられたコンサートだった


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