第二話 路面電車
(NHKアーカイブスからの引用)
ビルの屋上で自殺を図り、吉岡らに救われた若い女性・島津悦子は、吉岡に頼み込んで彼らの勤める警備会社に就職しガードウーマンとなった。
悦子は柴田竜夫とともに吉岡に連れられ、スーパーマーケットで万引きに対する警備に張り切り、犯人の女性を捕まえる。ところが彼女の身の上話に同情した悦子は自ら犯人を逃してしまう。それを聞いた吉岡は、悪事に対して事情にかかわらず情けは無用と犯人を警察につき出してしまう。
この回は泣き所はない。万引き事件を通して、吉岡と悦子を含めた3人の若者の考え方の違いが出て、衝突してしまうのをポイントにしている。吉岡が犯人を警察に突き出したことに対して「犯人側の事情を考える想像力がない」と非難して、ガードマンを辞めると言い出した3人に対していう吉岡のセリフが印象的。「物事の良し悪しがわからないやつは辞めてもらおう」「(若者は)人を裁く勇気がない」「自分に関係ないことでは想像力とやらで人を許す。自分の親が殺されたらどうなんだ」真に大人の意見である。ただし、捕まえた万引き犯人を逃がすことは、今の若者なら逆にないだろう。当時観たときでも不自然な気がしたが、よほど万引き犯の口が上手かったということか。
この事件によって、3人は実際に退職してしまう。3人で愚痴を言い合って飲んでいるところで、戦中派の酔客とケンカをしてしまうのはちょっとやりすぎ。
冒頭に泣き所がないと書いたが、万引き犯(結城美栄子)が悦子に話したのは、実話かと思えるほどリアル。夫の給料が8万。自分のパート代が1万5千円というのも時代を感じた。
最後は、竜夫の母、裕子(久我美子)がなぜか吉岡のアパートに訪問してきて終わる。
コメント
2014年1月5日にBSプレミアムで放送しました。
コメントありがとうございます。私も昨日放送があることを知り、間に合いました。NHKオンデマンドでいつでもみれるのですが、やはり見てしまいます。2月まで続くようなので永久保存版で録画します(^・^)できれば4部までやって欲しいのですが恐らく事件続きの俳優Sの出演があるので難しいと思います。