この記事を最初に書いたのは2002年の11月なので、全面的に書き直そうと思ったが、どう書いてもクリスマスのことを書かざるをえないので、ほぼそのまま引用する。
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クリスマスソングを特集するのはまだ早いかなと思ったが、ディズニーランド・シーはクリスマス・モードだし、街のあちらこちらでも大々的ではないがクリスマスのディスプレーが目立つようになってきている。不景気のせいもあるのだろうが年々クリスマスセールの時期を早めているようだ。いったいいつから日本人はクリスマスを欧米並みのお祭り騒ぎをする季節にしたのだろう。人口の1パーセントもイエス・キリストを信じている人はいないが、クリスマスシーズンのお祭りだけは神社の夏祭り以上だ。これから冬にかけて全くクリスマスを意識しないで行動する人は皆無に近い。私が子供のころもクリスマスセールとかはあったと思うが一ヶ月も前から街中がクリスマス一色にはなっていなかった。クリスマスよりも年末、年始の準備に力を入れていたと思う。今は正月の準備をクリスマスが終わってから始めるのが普通だ。この時期海外からくる外国人は日本もキリスト教国になったと思うに違いない。
クリスマスの祭りの部分だけを商売に利用する風潮については問題はあるが、「にわかクリスチャンが」とか「キリストもしらないくせに」とか世間につばしても仕方がないので、クリスマス、キリスト教の真の意味を多くの人に伝えられるチャンスと思って行動していきたいものだ。
さて、紹介する曲は日本で一定期間に一番売れたクリスマスソング。クリスマスソングは「ホワイト・クリスマス」のようにロングセラーの曲が多いので、長い時間でみたら最大のヒット曲かどうかは判断が難しいがそうはいってもNo.1ヒットであろう。テレビドラマ<29歳のクリスマス>の主題歌だったこともありこの曲の入ったアルバム「メリー・クリスマス」は日本だけで200万枚、本国でも400万枚を売上ている。一番売れたクリスマスソングということは一番売れた賛美歌、ゴスペルということになる。とはいえ「プレゼントも雪も何もいらない。クリスマスに欲しいのはあなただけ」というラブソングをゴスペルとすることに異を唱える人もいると思うが、クリスマスを「特別の日」として祝いたい気持ちを表してていれば立派にゴスペルソングとして考えてもよい。1994年に発表された曲でそれ以来毎年必ず一度は耳にする。マライアにしては彼女の5オクターブとも言われる音域をかなり抑えて素人でも歌のうまい人ならそれなりに歌える曲にしたのが、ヒットの要因の一つだ。詩も易しい表現で統一してあり非常に親しみやすい。今年は何回この曲を聴くのだろうか。尚、「メリー・クリスマス」でマライアは「恋人たちのクリスマス」以外はスタンダードなクリスマスソング、ノエルを巧みに歌っていて本当のゴスペルシンガーのようだ。そのなかでも「O Holy Night」は音域の広さを遺憾なく発揮していて、特に素晴らしい。「メリー・クリスマス」は数多いクリスマスアルバムの中でも名盤の一つになった。
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