僕たちの洋楽ヒット Vol.7

僕たちの洋楽ヒット Vol.7 Music review

1.サイモン・バタフライ:レイン・レイン/Simon Butterfly:Rain, Rain, Rain’1973
このVol.7で1番聞きたかったのが、これ。当然Rain, Rain, Rainのリフしか憶えていなかったのだが、改めて聴いてみて持っていたイメージと全然違うということはなかった。やはりいい曲だ。71年にヒットした“マミー・ブルー”もそうだが、同じリフを繰り返して、ハイ・テンションでフェード・アウトさせるのは当時のヒット曲の常套手段。

2.MFSB:T.S.O.P.(ソウル・トレインのテーマ)/MFSB:T.S.O.P.(The Sound Of Philadelphia)’1974
「ソウル・トレイン」という番組のテーマ曲。「ソウル・トレイン」は、日本で言えばちょっと違うが大橋巨泉、星加ルミ子が司会をしていた「ビート・ポップ」のソウル版というところか。ビート・ポップはテレビ番組なのにレコードをかけていたが、こちらは生?演奏(実際にその場で演奏していたかどうかは不明)。何回かみた記憶があるが、私の好きなスリー・ディグリーズなんかは毎回出るわけではないし、それ以外のソウルは知らない曲ばかりで、好きなジャンルでもないのであまり面白くなかった。

3.カール・ダグラス:吼えろドラゴン(カンフー・ファイティング)/Carl Douglas:Kung Fu Fighting’1974
ディスコ・ブームだからこそ出てきた曲。あまり中身はないが、悪くはない。

4.グランド・ファンク・レイルロード:ロコ・モーション/Grand Funk Railroad:The Loco-Motion’1974
この頃は、グランド・ファンクとなっていたはずで(レイルロードがない)、クレジットが間違っている。ジェリー・ゴフィン&キャロル・キングが作り去年亡くなられたリトル・エヴァが歌ってヒットさせた曲のカヴァーだが、これがグランド・ファンクだと思われたらファンとしては困る。彼らの売りは勿論ハードなロック。でも売れれば勝か。

5.コモドアーズ:マシン・ガン/Comodores:Machine Gun’1974
今でも時々BGMとして使われている軽快なインストゥルメンタルのヒット曲。ミニ・ムーグだと思うが、シンセが効果的。

6.ピエール・バシュレ:エマニエル夫人/Pierre Bachelet:Emmanuelle Song(French Vocal Vesion)’1974
映画もそれなりにヒットしたと思うが、印象が強いのはむしろ曲。テレビなどで淫靡なシーンになるとすかさずこの曲がかかっていた。映画も一般映画のポルノというのでヒットしたと思うがシルビア・クリステルは本当に綺麗だった。(当時は子供だったから当然みていない)今、観たいとは思わないがテレビでも時々オン・エアしているようだから、そんなに騒ぐほどのものではなかったかも。少なくとも今だったら全く普通の映画なんだろう。

7.マービン・ハムリッシュ:エンターテイナー/Marvin Hamlisch:The Entertainer(Orchestra Version)’1974
この曲が使われた「スティング」は、私の1番好きな映画の1つ。映画の時代の雰囲気とこの曲が本当にマッチしていた。

8.マイク・オールド・フィールド:チューブラー・ベルズ~オープニング・テーマ/Mike Oldfield Tubular Bells opening theme’1974
「エクソシスト」のテーマ曲として使われたが「チューブラー・ベルズ」は、マイク・オールド・フィールドが、1人で何千時間?かけて多重録音した労作。曲のできは文句なし。映画ではほんの一部しか使われていないが、聴かれていない方はぜひ全部を聴いて頂きたい。最後は意外と明るく終わっている。

9.マリア・マルダー:真夜中のオアシス/Maria Muldaur:Midnight At The Oasis’1974
曲は知っているが・・・

10.ラブ・アンリミテッド・オーケストラ:愛のテーマ/Love Unlimited Orchestra:Love’s Theme’1974
この曲を聴くとコマーシャルに使われていたせ「か今でも飛行機が離陸するときのイメージが浮かぶ。BGMとしてよく使われているが、集中して聴く価値も充分にある。

11.ルーベッツ:シュガー・ベイビー・ラブ/The Rubettes:Sugar Baby Love’1974
最近では「ウォーターボーイズ」に使われていた。インパクトのある高音ヴォーカル、メロディー、アレンジ、コーラスともやや単調ながら完璧。難をいえば少し短い。全く古さを感じさせない。これぞ、ポップス。

12.10cc:アイム・ノット・イン・ラブ/10cc:I’m Not In Love’1975
10ccという名前に偏見があって、当時は好きになれなかったグループ。ライブでの凄い機材とか、レコーディングのマニアックさにスポットがあたり、曲そのものについては、あまり評価がされなかったような気がする。しかし、この曲はメロディーも文句のつけようがない。

13.KC&ザ・サンシャイン・バンド:ザッツ・ザ・ウェイ/K.C. & The Sunshine Band:That’s The Way(I Like It)’1975
70年代ディスコを代表する曲。これもリフがすべて。80年代にはデッド・オア・アライブがカヴァーしたがやはり本家の方がよい。

14.アメリカ:金色の髪の少女/America:Sister Golden Hair’1975
杉田二郎の「男どうし」のイントロはこの曲のイントロとほぼ同じ。それはさておき、アメリカは大好きなグループの1つ。マイナー・コードの使い方が上手い。この曲でもそれが光る。

15.ヴァン・マッコイ&ソウル・シティ・オーケストラ:ザ・ハッスル/Van McCoy:The Hustle’1975
めちゃくちゃ才能のある人だった。もう少し長く生きていればソウル界の音楽シーンは全く違ったものになっていただろう。この曲も思い出深い。

16.ジグソー:スカイ・ハイ/Jigsaw:Sky High’1975
永遠のポップス。空を飛ぶシーンではこの曲の右にでるものはない。いつ聴いても爽快な気分になれる。

17.シルヴァー・コンヴェンション:フライ・ロビン・フライ/Silver Convention:Fly Robin Fly’1975
これもディスコミュージック。例によってリフだけ。

18.スタイリスティックス:愛がすべて/The Stylistics:Can’t Give You Anything (But My Love)’1975
最初、女性が歌っていると思っていたが、当時毎日みていたテレビの「銀座ナウ」で彼らの今でいうプロモをみて物凄く驚いた記憶がある。でも曲は素晴らしい。ヴァン・マッコイのストリングスアレンジは他者をよせつけない。

19.オリビア・ニュートン・ジョン:そよ風の誘惑/Olivia Newton-John:Have You Never Been Mellow’1975
永遠の名曲。オリビアの初期の代表曲ながら、彼女のベスト・ワンに推す人も多いだろう。年を経ることにより”Have You Never Been Mellow” が心の支えになる。

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