希望の炎 “Jesus Is Just Alright” Doobie Brothers

Gospel in Rock

Jesus Is Just Alright

ウエストコーストロックの雄、ドゥービー・ブラザーズの初期の作品。2ndアルバム「トゥールーズ・ストリート」からシングルカットされた。同アルバムからは他に「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」「ロッキン・ダウン・ザ・ハイウェイ]もシングルカットされスマッシュヒットしている。いずれもライブでは必ず演奏される重要な曲になったが特に「希望の炎」は長らくオープニングの曲で使用されたほどノリのいい曲である。原題は「Jesus Is Just Alright」。以前取り上げたByrds もこの曲を歌っている。

アルバムでのタイトルは最初「キリストは最高」となっていたがシングルカットされたときに「希望の炎」と改められた。あまり宗教色を全面に出すと受け入れられないと判断して「希望の炎」となったのだろうが、クリスチャンにとっては「キリストは最高」のままにして欲しかった。しかし、「希望の炎」というのもこの曲の本質をついているかも知れない。曲は

Jesus Is Just Alright with me, Jesus is just alright, oh yeah
Jesus is just alright with me, Jesus is just alright

といういわゆるサビからスタートしてこれが何度となく繰り返される。歌詞は非常にシンプルである。このJesus Is Just Alright with meが曲のテーマでありこれがすべてである。しかし、厳粛なクリスチャンにとってはAlrightというのは不遜のようである。イエスは絶対的な存在であるのでAlrightなどと言うことは有り得ないようだ。確かにそうかも知れないがイエスが身近にいるから自分もAlrightでいられるという気持ちがよく表れているのではないだろうか。

ちなみにドゥービー(Doobie)という名前はマリファナを意味していて賛美歌とは馴染まない。若気の至りでつけた名前であろう。このアルバムを出してから約5年たって思慮分別を身につけた彼らは「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」(What A Fool Believes)という意味深で風刺の利いた曲でグラミー賞を受賞している。「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」は決してゴスペルではないがメロディーも詩も非常に洗練された傑作である。これもぜひ聞いて頂きたい。


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