主の祈り “The Lord’s prayer” Barbra Streisand

Gospel in Rock

Superstar Christmas

スーパースター・クリスマススーパースター・クリスマス

最初の掲載から少し修正、追加しました。

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2003年も早や5日を経過し、いまさらクリスマスでもないと思われる方も多いと思われるが、Gospel in Rockのクリスマスソング特集の最後の曲をご紹介する。

前にも書いたが、キリスト教会で使う教会歴は1月が始まりではなくアドベント(待降節:今年というより2002年は12月1日)から始まる。もちろん12/25のクリスマスが最大のイベントであることに変わりはないがそこで終わるわけではない。日本のようにクリスマスが終わる26日にはクリスマスツリーをあっというまに片付け、大晦日の31日は本来の仏教徒となり除夜の鐘を聞くやいなや、急いで神道の風習に従い神社に初詣に行くのとは異なり普通欧米ではクリスマスの飾りをアドベントが終わる1月6日まで飾っている。尚、東方教会やアルメニア教会では12月25日ではなく1月6日をイエスの降誕日としているところもある。従って、正月などという概念もないし年が変わったといって特別なことは殆どしない。せいぜい、年の変わり目にカウントダウンの花火を打ち上げるくらいであり、正月をことのほか特別にしているのは日本だけのような気がする。ちなみに日本以外のアジア諸国においても正月の祝いは旧暦の2月なので1月にお祝いをするところは日本以外はないかもしれない。

さて、今回ご紹介する曲は「主の祈り」であるがこれはクリスチャン必須の祈りの言葉であり、カトリック、プロテスタントに関わらず教会ではよくこの祈りを使って祈ることが多いのでクリスチャンであれば大抵は暗唱できる(注:暗唱できないからといってクリスチャンとして問題があるわけではない)。もちろん、この言葉は聖書からの言葉である。「主の祈り」と呼ばれるものは、マタイの福音書(6:9-13)とルカの福音書(11:2-4)の2箇所に記述されているが、普通はマタイに書かれている方を指す。もちろん、このバーブラ・ストライザンドが歌っているのもマタイからの引用である。歌詞を紹介するが、日本語の方は「新共同訳」でも「口語訳」でも「文語訳」でもなく従来から教会で使われているものである。紹介曲で使われているのは「改定標準訳」に近いがこれも英語圏では標準的なものだ。

THE LORD’S PRAYER
Our Father
Which art in Heaven
Hallowed be Thy name
Thy kingdom come
Thy will be done
In Earth as it is
In Heaven…
(Give us this day our Daily Bread)
And forgive our debts
As we forgive our debtors
And lead us not into temptation
But deliver us from evil
For Thine is the kingdom
And the power
And the glory
Forever…
Amen…

主の祈り
天にまします我らの父よ
ねがわくは御名をあがめさせたまえ
御国をきたらせたまえ
みこころの天になるごとく、
地にもなさせたまえ

我らの日用の糧を、今日も与えたまえ
我らに罪をおかす者を、
我らがゆるすごとく、
我らの罪をもゆるしたまえ
我らをこころみにあわせず、
悪より救いいだしたまえ
国とちからと栄えとは
限りなくなんじのものなればなり

アーメン

マタイの福音書の中では「山上の説教」と呼ばれる一連の教えの中の「祈りについての教え(6:5-8)」の後、「 だから、こう祈りなさい。」と言われてから続けてこの祈りを述べられている。

バーブラ・ストライサンドは、女優としても歌手としても非常に才能豊かな人であるが「スター誕生」「追憶」では自ら主演してテーマ曲も大ヒットさせているのはご存知の通り。ユダヤ系アメリカ人なので彼女の信条からすればクリスマスソングは歌わないはずであるがこの曲を収めた「クリスマスアルバム」を発売したのは1967年。発売当初は彼女の強力な支持母体であるユダヤ人には受け入れられず苦戦したようだが、毎年クリスマスの頃に注目が集まり、最終的には500万枚以上売れたアルバムになった。2001年には曲を変えて新たに「クリスマスメモリーズ」を発表している。しかし、彼女の「クリスマスアルバム」は現在では入手困難なので購入される場合は、オムニバスアルバムでGospel in Rockで紹介した曲も数曲入っている「スーパースター・クリスマス」がお勧めである。この「スーパースター・クリスマス」はジョンレノン、マライアキャリー、フランクシナトラ・・・などまさにスーパースター勢ぞろいだが、その中でもこの「主の祈り」は珠玉の熱唱である。ぜひ聞いて頂きたい。

また「主の祈り」は2000年にイギリスの有名な歌手クリフ・リチャードがこの歌詞に少しオリジナルの言葉をつけ「蛍の光」のメロディーで歌い、イギリスの一般のヒットチャート(UK national hit parade)の1位にしている。但し、日本では発売されていないのでこれも入手が困難だが、Youtubeでみることができるのでリンクを張っておく。

2014年12月17日追記

今年NHKマッサンの中で頻繁にスコットランド民謡の「蛍の光」が使われてあらためて見直されているようです。


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